ジュニアクラブで石窯ピザを焼きました。
子どもたちみんなが、おいしいと喜んでくれました！

考えてみたら石窯でピザを焼くのに約１時間から１時間半の間、窯の中で薪を焚いて暖め。この間にパンやピザの生地を捏ねて発酵させて準備をする。こんな面倒なことをしてまでなんで？　と思うかもしれません。

「そんな面倒なことをしなくても、おいしいピザやパンはお店で買えば手に入るのだから、それでいいのではないか！」と思う人もいるでしょう。

もう一方では「だからこそ価値があるのだ！」と思う人もいるでしょう。多分９割以上の人は前者かもしれません。私たちも最初はそう思っていました。ピザ窯なんて作っても売れないだろうなー……と。

キットを作る前は、実を言うと販売をすることは全く考えていませんでした。ただ単にレンガを使って石窯が作れるらしいので、一回作ってみたい…。そんな好奇心が始まりでした。だから最初はレンガを簡単に組んで（今のミニ石窯キットの変形）市販の冷凍のピザを買ってきて焼いてみたのです。

ところが、予想に反して驚くほど旨いではないですか！　これはただごとではない。じゃあ実際にピザを生地から作って焼いたらどんなにおいしいのだろうと、すぐにやってみたのです。その時の感激は今でも忘れないくらいの旨さでした。石窯を使えばピザ作りを「テキトー」にやったズブの素人でもこれほどの味が出せるのだ！……と。

それ以来知人を呼んでピザパーティーを何度も開いたり、ミニキャンプ大会にも持って行ったりしました。そしてジュニアクラブでも子どもたちと一緒にピザを焼きました。この噂が噂を呼び、お店では休みの度にピザを焼くピザショップ状態になってしまったのです（集まってくれた人達と一緒にピザを作る教室で、もちろん営業ではないのでお金はもらわないですが）。この時にはもちろんコーヒー焙煎キットで焙煎したてのおいしいコーヒーも飲んでもらいました。（つまりこちらの宣伝もしたかったわけですね）

私たちもその度に幸せな気分になったわけですが、このピザを食べた人たちがどんなに喜んでくれたことか。人は自分の暮らしの範囲の中でいろんな体験をします。ところが大方の人は普段の暮らしの中で「自分でピザを石窯で焼いて食べる」ということを想像をしていないのです。

これはプロの世界。お金を出してプロの職人が作ったものを買う。そう思っているわけです。それが自分でできた！　そのことは想像を遙かに超える大きな喜びだったのです。

このようなことがあって「これはキットにしよう！」と思ったのです。売れるかどうかではなくて、例え十人に一人でもいや十万人に一人でも石窯でピザを焼きたいという夢を持っている人がいるならこれを叶えてあげたいと……。

キット化については「だれにでも作れるように！」がコンセプトでした。レンガをセメントで組むことは殆どの人が経験していない。さらにアーチ部分もデザインとして不可欠ですが、この点もクリアーしなくてはいけません。組立の道具作りからマニアル作りまでこのことを一番に配慮しました。

そしてキットが完成してからプレスリリースを作り、いろいろな新聞、雑誌、テレビ局で紹介をしていただきました。そしてインターネットを中心に販売を開始しましたが、私たちの予想を超えてこのキットは注目されましたし、売れちゃいました。ビツクリ（;´_`;）

私たちが考えている別の理由があるのかもしれませんが、ともかく今の便利な時代に、「わざわざ自分で窯を作って、時間を掛けてピザやパンを焼きたいと思う人」が本当にたくさんいるということです。まだまだ日本も捨てたもんじゃないな〜って思います。とても嬉しい気持ちです。どうぞあなたも石窯作り、石窯パン、ピザ作りに挑戦してみましょう！きっと想像以上の何かに出会えるはずですよ。